東海・北陸発着路線

ツッパリダブリコンビのヒロシとトオルがケンカに恋に明け暮れる様を描き、当時の不良少年達から絶大な人気を博した。それまでの不良漫画にありがちな主人公がスーパーマン的に強い存在ではない点や、リアルな不良高校生の日常のノリが伝わってくる初期の描写が受けた。20巻位までは登場人物達の恋愛話や他校との抗争などがメインだったが、20巻台以降はケンカ話はほとんどなくなり、小咄的なギャグ一辺倒のくだらないヨタ話が多くなってきた。きうちかずひろによれば、ケンカの話を進めていくと最終的には日本一、ひいては世界一・宇宙一強い不良との対決を描かざるを得ない事になり、そうした展開にはしたくなかったからと話している。これは例えば週刊少年ジャンプで連載された格闘漫画(『ドラゴンボール』、『魁!!男塾』、『聖闘士星矢』など)が大抵そのような展開になっていった事への反発であると思われる。 連載開始当時は、どこの都道府県に行っても、ヒロシやトオルの様な高校生は存在していた為、現実の不良少年達とリンクし、高い人気を得ていたが、時が進むにつれ高校生のファッション観や嗜好が変化した事により、後半はやや古臭い展開になってしまった事は否めなかった。 本作は当初「少年ジェッツ」にて連載をする方向で進められていたが、編集からのタイトル変更、及びパンチラなどの要求をきうちが拒否、結果少年ジェッツからは原稿を引き上げ、講談社のちばてつや賞に投稿されたという経緯がある。 1988年度(昭和63年)、第12回講談社漫画賞一般部門受賞。 1985年には仲村トオル、清水宏次朗主演で実写映画化された。以後シリーズ化され、全6作が上映されている。その後、1994年に原作者のきうちかずひろ自ら監督した新実写映画化を皮切りにオリジナルビデオ・OVAも発売され、また2004年、2005年にはTBS系列でスペシャルドラマとして放映された。 なお、1990年にはアニメーションOVAとしても発売されている。2004年にパチンコ機・2006年にはパチスロ機も発売された。 余談として、仲村トオル・清水宏次朗主演作品については、静岡県静岡市や清水市(現在の静岡市清水区)での撮影が多かった。撮影に関してはJR東海清水駅、静岡鉄道車両内や沿線での撮影を中心に、かなり大規模かつ派手に行われた。 蛇足ではあるが、「別冊ヤングマガジン」にて、本作のキャラクターを使ってそのまま極道漫画やビジネス漫画、さらには成人劇画などのドラマを色々とやった、『ビー・バップ海賊版』なる作品が連載されていた。作者は謎の漫画家「まんひるめめおか」となっている。その正体は本家ビー・バップの作者きうちかずひろその人ではないかとも囁かれたが、タッチや技量に差が見られ、手などの細かい描写ではきうち本人の絵と明らかに異なっている事などから見て、別人である事がわかる。尚、一度きりだが、本家と海賊版が共演した作品が掲載された事がある。 私立愛徳高等学校 通称:学力カースト制度(偏差値49〜73) 中間徹(トオル)(声優:立木文彦) 愛徳高校2年C組21番→2年F組14番(ダブリ)。能天気で短気。ヒロシに比べ硬派で面子を重んじ、真正面からのケンカがモットー。直毛で長め、前髪を数本前に垂らしたリーゼント。翔子という中学生で処女の彼女がいるが、FX おあずけを食らっている。ヒロシの起こした抗争に助太刀参上するも、ヒロシから「何しに来たの?」と言われたり、道に迷ってしまうetc.で、抗争のオチを(締まらなく)付ける事が多い。中学時代のあだ名は、怒ると何をするか分からないことから「狂犬病」。ただし弱い者イジメはしない主義で(と言っても、留年が決定した単行本2巻では一般生徒の胸倉をつかんで因縁を吹っかけたり、岩本をおちょくる事はある)、イジメに遭っていた下級生をヒロシと共に(暴力無しで)助けた事がある。 加藤浩志(ヒロシ)(声優:小野坂昌也) 愛徳高校2年C組7番→2年F組5番(ダブリ)。スケベでひょうきんな軟派野郎。口が上手く頭の回転が速い。ケンカの強さはトオルと互角だが、時には卑怯な手段も辞さない。強敵とのタイマンでは初戦で敗れ、2戦目でリベンジというパターンが多い。リーゼントパーマ。軽い性格で女に全くモテない日々が続いたが、単行本25巻にで人生24年来の春が到来と言う状況で、竹上亜紀という女子大生で巨乳の彼女ができ、ふぬけになってしまう。他校との抗争の発端の原因になる事がやたらと多い。江南中学時代のあだ名は「火の玉」。9月14日生まれのB型。中学2年のときに陰毛に毛ジラミが発症した(コミックス2巻)。また、ジュンが抱く筈だった女をジュンの名を語って寝盗り、そのせいでクラミジアにも罹った。トオル同様、弱い者イジメはしない主義。 連載終了後別冊宝島から発売された、『俺たちの好きなビー・バップ・ハイスクール』において、作者のきうちかずひろは「自分の性格を一番投影したキャラクター」と語っている。また、加藤浩志と中間徹は実在人物であり、自身のアシスタントをしていたとも語っている。 泉今日子 愛徳高校2年のマドンナ。初期はヒロシとトオルが熾烈な争奪戦を繰り広げていたが、FX 取引 には全くその気がなかった。2年F組。 三原山順子(声優:高山ゆかり) 愛徳高校に転校してきた3年(転校当時は2年)のツッパリ。ヒロシとトオルも唯一頭があがらない強い女。菊永に惚れられ、本人もまんざらではなかったが、ヒロシとトオルに冷やかされ、ムキになってしまう。3年A組。 兼子信雄(ノブオ)(声優:飛田展男) 愛徳高校2年E組7番。極道物のドラマを欠かさず見ている。ケンカに強くなりたい一心でヒロシとトオルの舎弟になる。かなりの小心者だが、追い詰められると何をするか分からず、トオルを何度か本気で怒らせた。いつもサラシを巻き、そこに小さい木刀を隠し持って菊永の鉢を割った事もある。サキという中学生の彼女がいる。ひょんな事からゲンさんやベンツから絶大な信頼を得るようになり、しょっちゅうトラブルに巻き込まれる。トオルやゲンさんに殴りかかったことも。また、後輩思いの面もある。ドラマ版ではよく菊永にボコボコにされる。小学生の頃劇団に所属し、『あばれはっちゃく』第1話に出演したという過去をもつ。 本城マキ 愛徳高校に九州から2年B組に転校してきたツッパリ少女。かなりの美人でヒロシに毎日のように口説かれるが、ヒロシを軽くあしらう。だがヒロシの話術に一瞬陥りそうになった事も。最初順子に喰ってかかるが格の違いを見せ付けられ、以後は仲良くなったようだ。ドラマ版では柴田や西とつるんでいる。 大前均太郎(キンタロー) 元愛徳高校1年B組3番。1歳年下の中学生である翔子に片思いするが、「デブ」というだけで振られてしまった。愛すべきデブキャラだが、かなり悪党ぶっており、入学当初はヒロシとトオルを隙有らば倒そうと目論んでいた。その後、単行本15巻にて自己中心的かつ悪党ぶりをさらけ出し、恐喝事件を起こして退学になる。あまりの自己中心的な言動に、トオルたちも見放した。さらに久しぶりの登場となった単行本23巻では、中学生を使って岩本相手にタカリをしている事が発覚。ヒロシの「お前、もう遠くに行っちゃえよ」の一言で以降は登場せず。現在は徹子之部屋という相撲部屋に入門しているらしい。 川端純(ジュン) 愛徳高校1年D組8番。均太郎の子分のようなキャラだったが次第にキャラ立ちする。中二のころ、パッソル(ヤマハのスクーター)でウイリーをやって瀬戸物屋の店先につっこんだ際の、全身の傷跡をよくハッタリに利用する。パンチパーマ(実際はロットで巻いている)で、3日に1回眉毛を剃っている。ヒロシとともに女日照りの毎日を過ごす。筋金入りの巨乳マニアで、巨乳だったらどんなブスでも範囲内に入っていた。最終的に巨乳で美人のルミ子を、菊永との壮絶な争奪戦の末FX にした。 黒田晋平(シンペー) 愛徳高校1年F組10番。初期は渋いキャラだったが、だんだんバカっぷり、ダメっぷりをさらし始め、仲間達を呆れさせることに。エリという彼女がいたが、ヒロシが抱いてクラミジアをうつされたのと同じ女をナンパして抱き、尿道からウミがでたことも。後にエリに浮気されまくったがそれを認めようとせず、現実逃避を繰り返す。エリにだまされ、チェチェン共和国に行かされた事もある。酒を呑むと、生真面目になった上で泣き上戸な面がある。単行本47巻では、偶然とは言え人命救助をした事が全国ニュースで流れて、本人は「スター気取り」になる。その様子を、飽きるまでトオルやノブオに聞かせた。 水崎雅裕 愛徳高校3年。ヒロシ・トオルの同級だったが彼らと違って進級している。ツッパリではあるものの、ヒロシ達よりもかなり「シャバい」グループに属し、ケンカなどもほとんどしない。彼女をゲットするためならウソ文通も平気で行う。初期はブス専で、「紅唇會(ルージュ)」の美加と付き合っていた。白山寺近辺に引越し、ヒロシ・トオルと白山寺近辺の不良との抗争のきっかけになる。 愛徳高校2年C組→3年C組。典型的な優等生で成績も優秀。最初はヒロシやトオルに「不良になる方法」を聞いてウルトラセブンチックなファッションにさせられる等「おちょくられていた」が、段々仲良くなり、単行本7巻では柴田達にタカリにあって下校している時「お前なぁ、タカリにあったら愛徳の加藤と中間の友達だと言えって、あれほど言っただろう」とヒロシが事の状況を聞く。かなり面喰いでムッツリスケベ。松田由美子という彼女がいるが、セックスすることしか考えていない。しかし受験に成功したらやらせてもらえる事になり、燃える。小学生にケンカで負けた事がある。また、童貞を捨てたくてクロちゃんにソープランドに連れて行かれるが、「お金は払いますから、清い身体で返してください!」と怖気づいた事もある。梅光中出身。 松田由美子 3年A組。岩本の彼女。ぽっちゃりしていて美人ではないが、性格はかなり良い。岩本に告白している所を見たヒロシとトオルがその誠実さに心打たれ、岩本と付き合えるよう協力してあげた。 小悪魔軍団 愛徳高校1年の女生徒三人組。初期はかなりのツッパリだったが、だんだんと軟化してきた。シンペーの彼女のエリ(吉行恵利(1年B組))やテルが惚れた山下ミユキもいた。 洋子 1年F組。 片桐隆次 1年でノブオの舎弟。カツアゲされていたところを、パンチパーマをあてたばかりのノブオに助けられ、以後ノブオを慕うようになる。「舎弟になりたかったら五厘刈りにして来い」というノブオの言葉を真に受け、ホントに五厘刈りにする。かなり眉毛が太く、「それじゃあノブオの舎弟としてはまだまだだぜ」とヒロシとトオルに騙され、どぎつい眉毛にされ、さらに鬼のようなソリコミを入れられる。 校長 当初「アリですな」が口癖だった。体育教師と一緒によく登場する。ヒロシ・トオルの更生は諦めている。 体育教師 校長と一緒によく登場する。均太郎が退学になる際、均太郎に煙草を盗られ激怒する。蟹江とは犬猿の仲。 蟹江信一 ヒロシとトオルの担任。15の頃からフケ顔で、女には全くもてなかったが、校長からお見合いを持ちかけられ、相手がかなりの美女だった事にやる気マンマンになる。その見合いになぜか成功して、彼女の薦めによって髪型やファッションが登場当初に比べて見違えるほどダンディになった。そう考えると、実はかなりの男前と思われる。いきつけのソープランドが5~6店ある。元は有名予備校の講師で、その受験テクニックを買われて愛徳に赴任した。35歳。戸塚宏がモデルと思われる。容貌も最初の頃は酷似していた(初期の登場の時は「戸塚」という名前だった)。