夏休み期間限定運行便

1968年。京都にある東高校2年生松山康介は常日頃から争い事の絶えない朝鮮高校にサッカーの練習試合を申し込むことになった。しぶしぶ朝高を訪れた康介は音楽室で一人フルートを奏でる少女・キョンジャに一目惚れする。しかしあろうことかキョンジャの兄アンソンは同校の番長であった。どうしてもキョンジャと仲良くなりたい松山は朝鮮語を必死で習得すると同時に楽器店でギターを購入。キョンジャが演奏していた『イムジン河』を覚え彼女の前で演奏することを決意するのだが・・・。 京都における日本人の少年と在日コリアンの少女との間に芽生える恋を中心とした青春映画。ただし、日本人と朝鮮人にまつわる民族問題が主軸であり、特に朝鮮側の歴史認識・被害者意識への異論を唱える人からは視点が偏っているとの批判、冷戦下での東西対立(西側の日本と東側の北朝鮮)という視点が仕事 されている、また逆に「現代のロミオとジュリエット」との謳い文句に反して、主人公カップルの交際に双方の家族友人からの抵抗がほとんどないなど、差別や反目の描き方が甘いという批判もあった。しかし、主人公が恋をバネに朝鮮人への理解を深めるという作劇、全編に「イムジン河」を流し、「あの素晴しい愛をもう一度」をオリジナル形で映画主題歌に提供するなど音楽監督加藤和彦が力を入れた音楽面の充実もヒットに貢献した。毛沢東主義に傾倒している教師や学生運動の盛り上がり(鉄棒の登場時期もこの頃で、鉄棒を勧める描写もある)、密入国者の問題、GSブームなど当時の世相も戯画的に盛り込まれている。他にも性・快楽・暴力をすべて取り入れた映画である。 キネマ旬報ベストテン1位、毎日映画コンクール最優秀作品賞、ブルーリボン賞作品賞を受賞した。 第5回日本ホラー小説大賞の履歴書 に残ったものの、中学生が殺し合いを強いられると言うアクの強い内容は、審査員から「非常に不愉快」「こう言う事を考える作者が嫌い」「賞の為には絶対マイナス」等の意見が多く不評であり、受賞を逃す[1](編者の一人が後に書くところでは、最大の理由は作品的に落ちるからであり、しかしおもしろいから売れるだろうと、別の場で語り合っていた、という話もある[2])。 その後、1999年4月に太田出版から刊行され、先述の事情と共に話題を呼ぶ。2002年8月にはミスを最低限修正した上で文庫化も行われ、幻冬舎より刊行された。 「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で田口雅之作画で2000年から2005年迄の5年間に渡って漫画版が連載された。 また、深作欣二監督、藤原竜也、前田亜季、ビートたけしら主演で映画版の『バトル・ロワイアル』が2000年12月6日に公開された。公開前には国会でこの映画に関する質疑があり、またこの年は、西鉄バスジャック事件を初めとする少年犯罪が社会的注目を集めている時期でもあり、社会的関心を集めたが、皮肉にもこの事によって逆に話題を呼び、大ヒット作となった。 2004年6月1日、佐世保小6女児同級生殺害事件が発生、この年最大級の衝撃的事件となったが、この少女は小学3年生からこの小説のファンであり、事件の前にはこの作品の同人小説の創作に夢中であった。 ちなみに、「バトル・ロワイアル」はフランス語読み。執筆段階では「バトル・ロイヤル」と言う英語の題名だったが、作者が友人に見せて感想を求めた所、その友人がフランス語好きだった為「フランス語で読むと『バトル・ロワイアル』だな。」との返事が返って来たのを受けて、語感がよかったので題名を変更したという逸話がある。[要出典] 以下、原作の設定にを中心に記述する。漫画版、映画版もこの設定に準拠するが、体制、小道具の名前等々、違う点は幾つもある(原作と漫画版は大東亜共和国という架空の国、映画版は現在の日本の体制の延長線上)。 あらすじ 極東の全体主義国家「大東亜共和国」では、西暦1947年より、全国の中学3年生のクラスから無差別に抽出した50クラス(1949年以前は47クラス)に対して、「戦闘実験第六十八番プログラム」と呼ばれる恐るべき殺人ゲームを行っていた。 西暦1997年、七原秋也ら香川県城岩町立城岩中学3年B組の42人は、修学旅行へ向かう筈のバスで眠らされ、ゲームの舞台となる小さな島、「沖木島」(おきしま)へ送り込まれた。極限状態の中、クラスメイトによる史上最悪の椅子取りゲームが始まる…。 表向きは陸軍が行う戦闘実験シミュレーション とされているが、実際は身近な人ネットキャッシング を殺し合わせることによって、国民の間に不信感を植え付け、反乱を起こさせないようにするためである。 ルール 基本的に反則は無い。エリア内の施設は電気や水道が止まっているが、エリア内の施設から武器等を調達しても、私物を武器等に使っても、寝込みを襲っても、徒党を組んでも構わない。とにかく最後まで生き残った1名のみが優勝者となり、家に帰る事が出来る。 支給される品物 生徒達にはそれぞれ、僅かな食料、1リットルの水が入ったボトルが2本、地図、方位磁針、時計、懐中電灯、そして特定の武器が与えられる。 武器は全員に渡されるがその種類は様々で、ショットガンやサブマシンガン等の殺傷能力の高い武器や、GPSや防弾チョッキの様な補助的ツールもあるが、フォークやブーメラン等のハズレの武器(映画版はハリセンや鍋蓋など、よりシュール)もある。これは戦いに不確定要素を盛り込み、全員に少しでも優勝の可能性を与える為である(素手で殴り合わせると弱者・強者が明白な為)。 このゲームを成立させる上で、最も重要なアイテムがこの首輪(正式名称:ガダルカナル22号)である。生徒達には必ずこれが装着させられている。 それぞれの首輪には発信機が付いており、オンラインゲーム の現在位置と生体反応を常に送信し続けている。これにより、生き残っている生徒の数とその現在地を政府が把握している訳である。また、これには爆弾も取り付けられていて、首輪を無理に外そうとしたり、禁止エリアに侵入したりした時などに爆発する様になっている。防水も完璧。 更に、生徒達には知らされていないが、この首輪には盗聴器も内蔵されており、これによって逃げ出そうとしたり反抗しようとしたりする者に先手を打ったり、最悪の場合は政府が即座に遠隔操作でその生徒の首輪を爆破する事もある。 しかし、電気回路をいじることができ、内部構造を知っている者であれば、ラジオなどに入っている部品を使って簡単に外すことが可能。 禁止エリアの進行 このゲームでは禁止エリアが設定されている。このエリアに足を踏み入れると、首輪が爆発する仕組みになっている。 はじめに睡眠ガス等で眠らせらる等して強制的に会場まで連れて来られた対象クラスの生徒全員を一箇所に集めてプログラムの開会式と、ルール説明が行われる。試合が開始された後、まずあらかじめくじで決定された生徒(基本的に最初に出発した生徒の方が有利になるので、公平性を保つための措置。作中行われたプログラムでは偶然男子1番から出発となった)から出席番号順に、最初に政府の兵士達がいるスタート地点から2分おきに生徒一人一人を出発させ、全員出発した20分後を以て、そのスタート地点から半径200mが禁止エリアとなり、その後は最初の定時放送の1時間後から2時間毎に3つずつ増えて行く。禁止エリアの座標はコンピューターによって不規則に決められるので、どこが禁止エリアになるのかは放送を聞くまでは分からない。禁止エリアの範囲は政府から支給された地図に記されているが、地面に目に見える線やロープが存在する訳ではない。 基本的にこのゲームは一箇所にじっとしていた方が得策なので、その様な行動を防ぐ為に、強制的に生徒達を移動させ、他の生徒達と遭遇する様に仕向けるためのシステムである。一度禁止エリアに設定されたエリアはゲーム終了まで解除されることがないので、時間が経過するに連れて自然と行動範囲が狭められ、遭遇率が高くなる訳である。 定時放送 ゲーム中には1日4回、午前と午後の0時と6時に放送が流れる。放送では、ゲーム開始後または前回放送後からその時の放送迄の間に死亡した生徒の名前が名簿順(映画版では死亡順)に読み上げられる。その後に、放送から1時間後、3時間後、5時間後の禁止エリアの座標が告知される。優勝者が決定した時も放送によってその旨のアナウンスが行われる。なお、映画版の場合、最初にラデツキー行進曲など有名なクラシック音楽が流れる。