片道代金カレンダー

30歳と少々(初登場時)。竹本達が通う大学の卒業生であり、美術史の教師。日頃から教師として学生達を暖かく見守る。森田達から災難に遭わされる事もあるが、はぐみが楽しむことならあっさりと受け入れたり、悩んでいる生徒達の相談に乗るなどの寛大さも持っている。かつては同じ大学に学生として通っていた。母親を早くに失い、父親が多忙を極めるはぐみの父親代わりとも言うべき存在で、はぐみを溺愛しており、はぐみが作った奇妙な料理もおいしそうに食べる。理花の夫とは親友で、学生時代は一緒に暮らしていた。そこへ理花が転がり込み、3人で暮らしていたこともある。理花の夫が亡くなった後、理花を立ち直らせようとしたが果たせず、その役目を真山に託した。学生時代、解剖学や色彩学などは優秀な生徒だったが、芸術家としては挫折しており、才能有る原田夫妻やはぐみに対しては複雑な感情を抱いている側面がある。料理が得意。自分探しの旅を何度もしているが、いずれも原田夫妻に見つかり失敗している。作者イメージは犀川創平[1]との事。 原田理花(はらだ りか) 原田デザインの経営者。旧姓は江上(えがみ)。身長164cm。美人だが取っ付きにくく壁を作りがち。建築デザイナーとしては、若い頃からその才能が認められおり、ファンも多い。大学に入った当初は「雪の女王」と呼ばれるほど取っつきにくい性格だったが、原田や修司と共に過ごすうちに少しずつ明るくなっていった。やがて原田と結婚し、共に原田デザインを構える。しかし、自分の過失で夫を事故死させたことがきっかけで、再び他の人間に対して壁を作るようになり、自分を責めつつも残された事務所を1人で切り盛りし、原田の遺したデザインや仕事を成し遂げようとしている。自身も事故によって左半身に深い傷を負い、後遺症から移動には杖を手放せない。修司や真山の優しさを理解しつつも、自分が彼らを傷付けてしまう事を気にかけ距離を置こうとする。北海道小樽市出身。かなりの犬好きで自身も幼少期に実家で犬を飼っていた。大学進学時に親に勘当されているために身よりはいない。 森田馨(もりた かおる) 忍の兄。忍の謎のアルバイトに深い関わりを持つ人物。忍同様金の亡者で茶目っ気たっぷりの人物だが、本人は忍に似ていることを否定している。会社社長でもあり、城山を始めとして社員たちから慕われている。部下からはカオル様と呼ばれている。頭の回転が速く、記憶力に長けている。裕木奈江のファン。冷徹に振舞っているが、根が優しい故に思い悩むことが多い。父譲りの才能を持ち、今も自分のことを慕ってくれる忍に対しては複雑な感情を抱いている。幼い頃は、父が才能豊かで世話の焼ける弟ばかり見ていたこともあって、父の親友・部下で自分と同じような境遇を持つ根岸に懐いていた。彼ら兄弟がお金に執着するのには深い理由がある。 野宮匠(のみや たくみ) 藤原デザイン事務所での真山の先輩。髪がやや長く、メガネをかけている。仕事は非常に優秀でやり手な大人の男で、昔の原田(夫)を髣髴させる、人の使い手。真山や山田が無意識に抱いている利己的な感情を彼ら自身に鋭く問い掛ける。かつての自分と似たような葛藤を抱える真山には、若かりし頃の自分(青春スーツと称される)を見るようで気恥ずかしさを感じ、複雑に思っている(偶然だが名前も真山と同じ「たくみ」である)。女性に対してはドライだったが(仕事中にかかってきた電話に対して、躊躇いもなく携帯電話を海に捨てるほど)、山田に関心を持ち、積極的なアプローチを行ううち、切り捨てた筈の青臭さを取り戻す。そして最終的にはストレートに山田に告白して、青春スーツを再装着してしまう。年齢は不明だが作品終盤の時点で30代。 山崎一志(やまざき かずし) 藤原デザイン事務所での真山の先輩。真山より4歳以上年上。野宮とは同期。基本的にいい人だが、女性の扱いには全くもって慣れていない。美和子を慕い、恋心を抱いてるが、美和子には気付いてもらえず、いいようにあしらわれている。都内中高一貫の男子校出身で、大学は工学部建築学科を卒業している。美和子が山崎をからかう為に冗談交じりで見立てた派手な柄(ややイき過ぎた感じ)の服をいつも着ているが、長身でスタイルが良い為に逆に似合ってしまい、ファッション雑誌によく取り上げられている。からかわれていることには全く気づいていない様子。 勅使河原美和子(てしがわら みわこ) 藤原デザイン事務所での真山の先輩。会社では姐御的存在で、M&A 達を統括する。仕事に関しては凄腕だが、真山達をからかって楽しむ茶目っ気も持ち合わせている。外見はやり手の美人上司風だが、趣味がオヤジ臭い。野宮曰く「美人上司の皮を被ったおやっさん」。理花のデザインのファンだが、性格上理花には苦手に思われている。 リーダー 藤原デザイン事務所で飼われている雑種犬。オス。甘えん坊で散歩好き。人間の言葉が理解出来、原作・アニメ共に台詞が独特の書体のスーパーで描かれる(当然だが人間の言葉を話せる訳ではない)。好物はささみジャーキー。重要なコンペの前にリーダーを拝むと成功するジンクスがあり、コンペ中はリーダーのいる場所も決まっているらしい。 藤原毬男&類二(ふじわら まりお&るいじ) 藤原デザイン事務所の社長で双子の兄弟。二人共オカマで、行き過ぎた兄弟愛を持つ。毬男はコスプレマニア、類二はギャンブラー。2人とも住宅ローン に声が大きい。身長は毬男が189cm、類二が188cm。一時は確執を起こし会社は分裂するが現在は和解している。鳥取県出身。名前はスーパーマリオブラザーズから。 西園寺ミドリ(さいおんじ みどり) はぐみや修司の住んでいるアパートの大家さんが飼っている犬。オスのジャンボプードル。イカつい顔をしており、初登場時はヤクザのような言動をしていたが、作者のミスで2回目の登場以降はオカマキャラになってしまう。リーダーやホイップちゃんと並ぶ本作のマスコットキャラクター。 合田美津子(あいだ みつこ) 竹本の母。群馬県の総合病院で看護師を務めている。同僚や夫からは「美津さん」と呼ばれている。病気がちだった夫を早くに亡くしたため祐太を女手1つで育てて来たが、入院患者だった合田稼頭男と再婚。常に息子の身を案じている。息子同様、生真面目で遠慮がち。働き詰めで倒れる事が多く、稼頭男に対しても申し訳無く思っている。 合田稼頭男(あいだ かずお) 竹本の義理の父。怪我で入院した総合病院で看護師を務めていた美津子と出会い、猛烈なアプローチの末結婚。竹本の実の父とは対照的に典型的な体育会系。ガサツで大雑把な所があるが、実直で優しい性格。しかしそれ故に竹本は劣等感を持たずにいられない。竹本や美津子が遠慮がちな態度を取る事を歯がゆく思っている。実家は農家で下仁田ネギを作っており、名前の通り村一番の稼ぎ頭であると自負する。 しんさん 竹本が旅先で知り合った寺社修復士。若いながらも棟梁から現場監督を任される等有能で人望は厚い。自分の生きる道を模索していた竹本が捕われていた悩みを吹っ切るきっかけを作った人物。彼自身も大学生の頃、自分の生きる道を模索して自転車旅行をしていた。宮城県宮城郡松島町出身。本名は不明。 六太郎(ろくたろう) 竹本が旅先で知り合った寺社修復士。18歳のヤンキー。貧しい家の出身で、CFD 卒業と同時に家計を支えるために半ば強制的に働きに出された。その為、恵まれた環境に生まれ、大学に通いながら「自分探し」と言う贅沢な悩みを抱える竹本に怒りをぶつける。かなりの甘党で、主に羊羹などの和菓子が好きらしい。本名は不明。 ローマイヤ先輩(ローマイヤせんぱい) 竹本・森田・真山等と同じアパートに住む先輩。ローマイヤとはハム屋の店名で本名ではない。作中には外伝的に登場、一種のカリスマ的な存在として崇められている。身長195cm。いつも頭にタオルを巻いている。爽やかな笑顔がトレードマークで、男が惚れ込むほど体格がよい。実家が山形の農家で、病気で倒れた父親の代わりに家業を手伝うため休学している。ハム屋でアルバイトをしており、アパートの住人達に実家から送られて来た野菜や、アルバイト先で貰った売れ残りのハム等を振舞い、後輩達から熱狂的に慕われている。また、近所の遊園地で着ぐるみのアルバイトをしていた時に、持ち前のカリスマ性で入場者数を10倍に増やした事もある。森田よりも先輩であるが、卒業出来たどうかかは不明。実在の会社ローマイヤの広告にコラボレーションとして登場した事もある。 長谷川一彦(はせがわ かずひこ) 真山の同級生でボロアパートの元住人。森田と同い年かそれより1つ上。陶芸科(山田とは同級生ということになるが、彼女との絡みはない)を卒業後、実家の製麺工場の隣にそば屋を開業。自家製そばと手作り猪口&徳利セットの通販を始める等商才有り。妹の恵ははぐみと仲良し。静岡県焼津市出身。 浅井さん(あさいさん) アートクラフト社長で藤村俊二に似た雰囲気の、紳士的で飄々とした風貌の老人。理花とは旧知の間柄で常に身を案じている。真山とはサッカー仲間でトッテナム・ホットスパーFCのファン。 ピーター・ルーカス 映画監督でルーカス・デジタルアーツと言う映画制作会社を運営している。森田の雇用主であり、森田技研の買収先のフロイド・エレクトリック社の大株主でもある。眼鏡を掛け、顎鬚が大きく伸びて広がり、恰幅が良い。登場するときには「チャミーン☆」など独特の効果音が用いられる。森田のことは「シノブ」と呼んでいる。日本の城に戦車が突っ込む映画など、日本についてかなり間違った知識と偏見を持っている。代表作は「スペースタイタニック」と「ラストブシドー」。 森田司(もりた つかさ) 森田兄弟の父。森田技研の社長。消費者金融 も優秀なエンジニアで、彼を尊敬する入社希望者が後を絶たなかった。独創的で天才肌の人物。外見も性格も現在の忍と非常によく似ている。現在の消息は不明だが、故人である事を暗示するような描写が見られる。 根岸達夫(ねぎし たつお) 森田技研の社員で司の幼馴染。理論的な性格で、会社運営の殆どを司に任されていた。馨には「根岸のおじさん」と呼ばれている。学生時代は後の司の妻(=森田兄弟の母、通称りっちゃん)に片想いしていた。不治の病に冒された体と天才肌の司へのコンプレックスが、彼をある行動に踏み切らせてしまう。現在は故人。 2005年4月14日から9月29日までフジテレビ系列で「ノイタミナ」枠の第1弾として放送。全24話+テレビ未放映エピソード2話(この2話はDVD5巻と7巻に収録されている。レンタル版には未収録)。 放送期間の関係で原作の一部シーン(はぐみの絵画教室、森田のカナダ行き等)がカットされているが原作をほぼ忠実にアニメ化している。アニメ作品には珍しく、原作者が制作に積極的に関わり、コンテやアフレコの現場に頻繁に出入りしていたという(通常、原作者は雑誌連載に時間を割く事が多いため、制作過程に関わる事は少ない)。