空席状況
美大生・竹本祐太はアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。
ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている先輩の森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚していく。しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きのような物であった。「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。そんなはぐみと森田の様子を見て、2人が共有する世界に入っていけない竹本は疎外感を味わう。
一方、真山はアルバイト先の建築デザイン事務所の経営者・原田理花の事を慕っていた。しかし、夫を事故で亡くし残された事務所を独りで守る理花は、真山の思いに気付きながらもわざと気が付かない振りをして、真山と距離を置こうとする。そんな真山の姿に最も傷ついていたのが真山に恋をする山田あゆみだった。山田の思いを知る
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は、山田にその思いに応えられない旨を伝えるが、いじらしい山田を真山は完全に突き放しきる事が出来ない。山田も真山が振り向いてくれる可能性が少ないとは分かっていても、その思いを断ち切る事が出来ないまま時は過ぎていく。
こうして、みんながお互いにそれぞれの恋心を胸に抱きながら、足早に流れていく季節の中、共に同じ時間の中を過ごして行く。しかし、時の流れは次第にそれぞれに押し殺していた本当の気持ちを自覚させ、それに対峙していく事で自らの道を見つけ出していく…。
油絵科。18歳(初登場時)。森田からはマウス、コロボックル、チビモニ(チビだから)などと呼ばれている。修司の従兄弟である父親(長野県警察刑事部捜査第一課課長)を持つ。母親は幼少期に亡くしたらしいが、詳細は不明。芸術に関しては天性の才能を持ち、新進芸術家として注目を浴びている。外見・言動ともに子供っぽく大学生には見えず、作中でも子ども扱いされる事が多い。臆病で人付き合いが苦手な性格で、また天才故に周囲に敬遠されることも多かったため、竹本等と出会うまで友達が出来なかった。同じく天才肌の森田にどこと無く惹かれている。かわいらしい外見に似合わず、花本修司から「肉食獣」と形容され「野菜と肉は2:1」とたしなめられるくらいの肉好き。カボチャのチョコミントアイス詰め(カボミント)、グレープフルーツの炊き込みご飯等とんでもない創作料理を作り、山田とのコンビは「女子料理部」と呼ばれる(但し、祖母が存命していた長野時代は普通の料理を作っていたらしく、この側面では山田の方がクローズアップされることが多い)。長野県安曇野出身という設定。
竹本祐太(たけもと ゆうた)
建築科。19歳(初登場時)。クレジットこそはぐみの次であるが事実上の主人公。父親を早くに病気で失っており、母一人子一人の環境で育つ。母を支えることに生き甲斐を見い出していたが、母の再婚により生きる目標を失い、
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が器用だったことから何となく美大に入学する。家事全般が得意。素直で不器用、且つ真面目な性格のため年長者には可愛がられるが、世渡りは下手で就職試験に何度も失敗をした。はぐみに一目惚れするが、当初は自分でもその感情に気付かないでいた。大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み、彷徨する。しかしコミックス6巻の終わりで突如「自分探し」に出た後は、少したくましくなる。群馬県安中市出身。
山田あゆみ(やまだ あゆみ)
陶芸科(卒業してからは同科の研究生、修了後は授業のアシスタントを務めるようになる)。愛称あゆ。21歳(初登場時)。真山の同級生(但し真山は一浪している為、彼女は真山より一つ年下)。陶芸の才能には定評がある。大学内では気風の良い姐御的存在として知られ、体力があることから「鉄人」の異名も持っている。浜田山商店街の酒屋の娘で、家族構成は父・母・兄。幼い時から器量良しとして知られ、商店街の若者や大学の後輩に数多くのファンを持つが、真山を一途に思い続けている。美脚美乳。修司が「
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のモデルにしたい」と言うほど理想的なプロポーションの持ち主。それゆえか見掛けより体重が重いらしい。大食いで、かなりの酒乱。又、空手の経験があり(小学5年生の時に大会で入賞した)、怒ったりパニックになった際に周りにいる人に(時には無差別に)踵落としや連続蹴りを見舞う。一番多く餌食になったのは森田。連載初期のころは料理をすることに興味がなかったようだが、イチゴ入りおにぎりやチョコレート味のカレー等、はぐみ以上に飛躍した料理センスを発揮するようになる。いろいろな意味で彼女の料理を食べたがる人間は多いが、食べた者は「しみます」「沸きあがります」などとても料理の感想とは思えないコメントをしている(そして多くは気絶して担架に乗せられる)。しかし、はぐみだけは彼女の作った料理が美味しいらしい。数合わせで合コンに呼ばれては、その美貌ゆえに男性陣を独り占めにし(本人には自覚なし)、あげく酔った勢いでぶち壊しにする為「合コンの破壊神」と言う異名も持つ。他の主要登場人物に比べて初登場が遅いのは、元々本作が短期連載の予定であり、本来は登場する予定がなかったため。アニメではそれを補完するような形で第1話から登場している。
真山巧(まやま たくみ)
建築科。22歳(初登場時)。竹本の先輩。浪人して大学に入学したらしく、同学年の山田よりも1つ年上。卒業後は有名建築デザイン事務所の藤原デザイン事務所に入社する。長身、眼鏡、癖の有る天然赤毛がトレードマーク。優秀な生徒で仕事もそつ無くこなし、面倒見の良い性格で女の子にももてる。但し、これは山田に合コンを台無しにされた彼女の友人達の訴えを、(しょうがなく)聞いてあげていたことによる。原田デザインの社長である理花一筋であるが、自分に想いを寄せる山田に対しても冷徹になり切れず、煮え切らない態度を取る。理花に対してややストーカー気味な行動を取る事もしばしばあり、周囲には「変態」扱いされることもある。藤原デザイン事務所が分裂したのを期に退社し、原田デザインの押し掛け社員となる。自分のペースを崩されることや仲間外れにされることが嫌いで、どんなに忙しくても仲間が集まる行事にはほぼ必ず参加する。主要メンバーの中では最も常識人で、
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と共に宥め役やツッコミ役に回る事が多い。石川県金沢市出身。4人姉弟の末っ子で姉が3人いる。実家で飼っている愛犬が竹本に似ているらしい。ミュージシャンのスガシカオがモデル。
森田忍(もりた しのぶ)
彫刻科(8年在籍後卒業)→日本画科(3年として編入)。24歳(初登場時)。竹本や真山の先輩。竹本と同様にはぐみに一目惚れした。「忍(しのぶ)の忍(にん)は忍者の忍☆」がキャッチフレーズ。有り余る才能(美術、CG、映画、歌唱力等多岐に渡る)を持っているが、度々長期に亘って行方不明になる為に(謎のアルバイトをしている)単位数が足りなかったり、卒業制作の期日に間に合わなかったりして留年を続けていた。常人には理解し難い、正に天才肌と呼ぶべき人物で、自分の欲望に忠実に行動する(平気で他人の所有物を売却して収益を自分のものにしたり、他人の食べ物を食い荒らすなど)ことから大学内では変人として通っており、よく周囲の注目を浴びている。他人の言葉に惑わされない故女の子には割とモテるが、それは同時に他人の話を全く聞いていないということでもあり、彼女はなかなか出来ない。はぐみに興味(好意)を持っているが、竹本の気持ちにも気付いている描写が垣間見られ、道化を演じる事によって自分の気持ちをごまかしている。金運は異常に強く、お金に執着する性格。よく窓から出入りする。作中ではもっぱらトラブルメーカーであるが、実は仲間思いで思慮深い一面も。特に山田のことは何かと気にかけてやっている。雑食で女子料理部(はぐみ&山田)の料理も普通に食べられる。8年掛けて彫刻科を卒業するが、直後に日本画科に再入学する(本人曰く「自分はまだ勉強不足だから」)。