全車車中禁煙
世界中で公開されかなりの興行収入を得るが、アメリカでの興行はいまひとつ(興行収入2億7000万円)だった。概ね高評価であったが、雑誌『タイム』は「ストーリーを進める意志が感じられない」と批評した。
2006年7月21日の初TV放映時には32.9%という高い視聴率を記録している。
当初は、中編作品として『猫の恩返し』と同時上映予定の作品であった。監督には東映アニメーション所属(当時)の細田守が決まり、脚本・吉田玲子、作画監督・近藤勝也をはじめとする制作チームが結成された[3]。細田を監督に指名したのは、細田作品を観てその才能に惚れ込んだ宮崎駿と言われている。
しかし2002年前半、諸事情により制作どころか企画そのものが中止となった。ジブリ側は、制作中止に至った経緯について言葉を濁しているが、細田側からはジブリとの間に制作に関するトラブル(詳細は細田守の項目を参照)があったことが断片的に語られている。半年後の2003年に制作が再開され、宮崎駿が監督・脚本を担当した。
2004年夏公開を目指して作業が続けられたが、2004年1月に制作遅延などを理由として「2004年秋への公開延期」が発表された。徳間書店から発行された絵コンテ集では、終盤ソフィーの髪の色が元に戻っていたりヒンの名がベンジャミンになっていたりと、完成直前まで思案に思案を重ねていた痕跡が残されている。制作遅延による公開延期は宮崎にとってこれが初めてであった
魔法と科学が混在する、近代のような世界。
帽子屋の娘で18歳のソフィーは、街で2人の兵士に絡まれているところをある青年に助けられる。追われていると言う青年に促されるまま空中を歩き、ゴム人間に追われるが青年の魔法によって無事に逃げ切る事が出来た。
その夜、「
used truck
」と呼ばれる魔女から呪いをかけられ、ソフィーは90歳の老婆の姿になってしまう。他人に真実を訴えられないソフィーは家族に心配をかけたくないと思い、やむを得ず家出することになる。
街を出て荒地を放浪するソフィー。そして間もなく夜になろうかと言う頃、彼女の目の前に美しい女性の心臓を食らうと噂される魔法使いハウルの住む、巨大な動く城が現れた。彼女はその城へと入り込む。
そこでソフィーは、ハウルと契約して囚われた火の悪魔カルシファーに出会い、カルシファーをハウルとの契約から解放すれば、ソフィーを元の姿に戻すと言う取引をする。そして街で出会った青年こそが魔法使いハウルだったと知ったソフィーは、そのまま掃除婦としてハウルの城に居座ることにする。
やがてハウルのもとへ、国王から戦争へ参加するよう召集令状が届く。戦争に参加する事を拒むハウル、そして彼を助けようとするソフィー。そしてハウルと接するうちに、ソフィーの心の中にある思いが芽生えてくる。だが彼らの元には、確実に戦火が忍び寄っていた。
果たしてハウルとカルシファーの運命は、そしてソフィーの呪いは解けるのであろうか…。
魔法使いハウルの住居。鳥に似た4本の足で荒地を歩行して移動する。“城”というよりも、ガラクタの集積のようである。
戸口のドアには回転式のスイッチ(ノブ)があり、スイッチの色(緑・青・赤・黒)を切り替えることで荒地(緑)、港町(青)、キングズベリー(赤)、戦場(黒)の4ヶ所に出口を変更できる。後に、別色(緑・黄色・桃色・黒)に替わり、黄色はソフィーの生まれた街に、桃色はハウルの秘密の庭に通じるようになる。
歩行から照明、調理、入浴にいたるまで、城が消費するすべてのエネルギーはカルシファーが供給している。また、構造材を結合し、城としての形を維持することもカルシファーに依存しているため、カルシファーが城の外に出てしまうと、城は瞬く間に崩壊する。崩壊したとき、カルシファーは瓦礫を落としながらも動かした。だが、荒地の魔女が強引にカルシファーを取り出したせいで、暴走し2つに割れてしまった。ソフィーとヒンが乗った半分は、深い底に転落し、瓦礫の山となってしまった。一方、もう半分は無事だったが、床だけになり山を滑り落ちた。映画後半で崩壊したハウルの城だが、エンディングで空を飛行する動く城として再登場している。
「ハウルの動く城」のオブジェが北海道旭川市に現存し、展示されている。映像はこの城のオブジェを参考にして作られた。
荒地の魔女がソフィーにかけた魔法がどんな魔法であったかは、詳しく触れられていない。 作中では、ソフィーがハウルとありのままに過ごす時だけ元の少女に戻るなど、不明な点が多いが、これはソフィーの精神状態と外見の年齢が比例しているとも考えられ、鑑賞する者に投げかけたメッセージともとれる。
最終的にソフィーの呪いが解けた描写はひとつもなかった。しかし原作ではハウルが
used trucks
呪いを解こうとしていたが、ソフィーが自分にも呪いを掛けていた(原作ではソフィーは魔女であると明記されている)ので、結果的に老婆の姿のままであったことから、映画でもソフィーがハウルとありのままに過ごす時や、感情が高ぶった時に少女の姿に戻るなどこの設定が踏まえられた上でという可能性がある。
また、荒地の魔女に呪いを掛けられなかったとしたら、彼女は帽子屋で、細々暮らし後の戦争でハウルに会う事も無く一人で危険をおったかもしれない事を考えると、年をとったことで自意識から解放され積極的になれたソフィーにとって、荒地の魔女はハウルと同じく噂では悪人扱いされながらも心がやさしい人ともとれる。
終盤でカブの正体は明かされたが、カブに呪いをかけたのが何者で、どのような経緯であったのかも語られてはいない。
この世界において魔法の大きな源は空から落ちてくる得体の知れない異形の力(星、悪魔とさまざまに呼称される)であることが物語終盤の描写から推測できる。この異形の力と契約し、何かを代償に捧げることで強大な力を手に入れることができる(ハウルはカルシファーと契約し、自らの心臓を代償としたことで力を手に入れた)。この契約が破棄されると契約している異形の力は束縛から解放され、契約を結んでいるものは代償を取り戻す事が出来る。
また魔法を乱用することで、魔法を使うもの自身が
used truck for sale
の存在へと変化していく。ハウルはサリマンと荒地の魔女から逃れるために、荒地の魔女は自らの老いから逃れるために魔法を乱用した。
物語の設定上、舞台は「魔法と科学の融合する世界」であり、魔法と機械の融合した技術や産物の描写として、ハウルの"動く城"や、荒地の魔女の魔力を奪う場面で目封じとして電球が使われるなどして登場している。
機械
機械の発達レベルは魔法と混合しているだけあり、かなり偏っている。
陸上交通
陸上交通はほとんどが蒸気機関を利用したものが多い。街では、蒸気自動車や、現実にはあまり発達しなかった蒸気トラクター、蒸気
used trucks for sale
(蒸気機関で動く路面電車のようなもの)が交通機関として使われている。
鉄道は蒸気機関車が主力と思われるが、映画ではソフィーの住む帽子店裏で貨物列車を牽いているシーンがあるのみで、その他の街では一切出てこない(ちなみに、登場した機関車は映画後半の空襲シーンにおいて炎に飲み込まれてしまった)。荒地の魔女の用いる輿(こし)も不審に思われない程度には残存している。
海上交通
軍の船としては鋼鉄製の軍艦が就役している。一般の船も小型の漁船などが就航しており、やはり蒸気機関で動いている。
航空
航空物としては羽ばたき式飛行機械が各種発達しているが、どれも軍用のようで、乗客輸送などは行っていない模様。同じ飛行機械としてフライングカヤックが登場するが、こちらも軍用のようで、一般には使用されていない。ただし、試乗会のような形で一般の人が乗るシーンはあるが、操縦者は全て軍人である。