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劇中、成層圏の放射能が一気に降下したためにニューギニアの原住民が被曝、食人鬼化して探検隊に襲いかかるシーンや、近代文明が核戦争で滅亡した後に放射能で異形の姿となった新人類のデザイン(井口昭彦による)が、実際の原爆症による奇形をデフォルメしたものではないかとして差別的であると取り沙汰された。公開から4ヶ月後にはそれらの描写の一部(約1分45秒)をカットした修正版フィルムと差し替える措置がとられたが、公開自体は続けられ、当時の邦画興行収入の2位を記録した。 その後、1980年に修正版(しかし人食シーンはそのまま)がテレビ放送され、1986年春には2カ所のカットを行ったビデオと LDの発売予告がなされたものの中止となる。1996年にサウンドトラックCDがバップから発売されたが、本編に関わるソフトは、海外で発売されたもの以外は発売されないままだった。 1996年7月13日に日本テレビ系列で放送された『ガメラ2 レギオン襲来』の宣伝番組『ガメラ2スペシャル 日本超大作SFX映画博覧会』にて過去の特撮映画の紹介が行われ、本作も巨大ナメクジを退治しているシーンと核戦争後の地球のシーンが放送されている(本作の映像がテレビで流れたのはこのときが最後であると思われる)。 1998年8月に劇中の音声を録音したドラマCDが東宝の協力を得たとするメーカー(グリフォン)より発売された。 なお、東宝特撮の予告編集「特撮グラフティー3」に収録されている予告編が国内での唯一の正規メディア化商品となる。 一方、海外では"Last Days of Planet Earth" または "Catastrophie 1999" というタイトルで公開され、ビデオソフトやLD、DVD等が発売されており、比較的容易に入手可能である。また流用されたシーンも多く、『惑星大戦争』『ゴジラ』に本作のシーンが流用されている(首都高速・コンビナートの炎上シーンや核弾頭発射シーン)。 第二次世界大戦終戦後の東京を舞台に、若い刑事が盗まれた拳銃とそれによって引き起こされる強盗殺人の犯人を追い求める。前作の『醉いどれ天使』同様、戦後の街並みや風俗とその中で生きている諸々の登場人物が生き生きと描写されている。 三船敏郎・志村喬のコンビが本作品でも起用され、新米刑事(三船)がベテラン刑事長(志村)に指導され助けられながら、犯人を追い詰めていく。 ある猛暑の日、村上刑事(三船)は射撃訓練からの帰途のバス中で、拳銃を掏られてしまう。彼は焦り戸惑いながらも、この犯行を幇助した女スリを端に、ベテランの佐藤刑事(志村)の指揮の下、拳銃の闇ブローカー・本多(山本礼三郎)までを突き止め逮捕する。しかしその最中にも村上の拳銃による強盗傷害、果ては殺人までが起こってしまう。犯人は割り出せたが、犯人の遊佐(木村功)は既に逃亡。訊き込みの末、遊佐は幼馴染みだったレビューの踊り子・並木ハルミ(井田綾子 - デビュー時の淡路恵子)に言い寄っていたことが判るが、多感な年頃の踊り子はなかなか口を割らない。ついに佐藤刑事までが凶弾に傷つき、村上はただ独り、遊佐を追い詰め不用品回収 の瞬間を迎える。 見どころ 戦後すぐの東京がある意味で主役であり、そこにある風俗描写をありのまま描く事で、時代のリアル感と喪失感が作品の深みを増している。整体師 に復興されつつある街並と、そこに生きる人々の姿。主人公が女スリを尾行するシーンや拳銃のブローカーを探して方々を彷徨い歩くシーンなどは、長いシーケンスだが見飽きのない面白さがある。下町、歓楽街、商店街等に荒廃の中から立ち直りつつある活気が感じ取れる一方、戦火の比較的少なかった郊外にはまだまだ緑が多く、のどかな風景を見てとれる。復興が進むとはいえ大衆の暮らしはまだまだ貧しく、戦争の爪痕は衣食住の欠乏のみならず、人心にまで及んでいたことをよく表した作品でもある。戦後、アプレゲールと呼ばれた若者の中には、捨て鉢な生き方に走る者も多かった。三船演じる主人公の村上は、敢て正道を進もうと決意し警察官になったが、木村演じる犯人の遊佐はそんな時代に負けた者であり、黒澤監督ならではの善悪対比の構図がこの作品中にも存在する。 三船の演技には、前作のやくざ役で見せた負の魅力と表裏一体的な正の強さが感じられ、三船自身が持つ野性味あふれる存在感は善悪を超えたものといえよう。 村上と遊佐のクライマックスシーンで、何も知らない裕福な主婦が弾く穏やかで平和なピアノのメロディ。狂気と平穏が表裏一体であるという黒澤監督ならではの演出が感じられる絶妙なシーンである。 この作品は後に数多く登場する刑事ドラマのハシリとも評され、犯罪捜査の流れに沿ったストーリー構成には緊張感がある。後の黒澤作品「天国と地獄」においても、この手法はより緻密な形で使われている。また、米映画「激突!」「フレンチ・コネクション」「リーサル・ウェポン」「セブン」にはこの作品をオマージュしたシーンがある。 作中、犯人を追ってプロ野球の試合の行われている後楽園球場に刑事二人が入る場面がある。この場面では実際の巨人対南海の試合映像が使われており、川上哲治・青田昇・千葉茂ら当時の選手の姿を見ることができる。『全集 黒澤明』(岩波書店)の第2巻に収録されたシナリオでは、この試合は巨人粗大ごみ 戦となっていて、「別当」の名前が見える。 森崎東監督、1973年公開の松竹配給の映画。村上を渡哲也、佐藤を芦田伸介が演じた。主役の刑事が拳銃を盗まれる冒頭シーンはほぼ同じである。だがストーリーが進むにつれ、オリジナルとは大きく異なった展開を見せ、クライマックスは在日米軍などで揺れる沖縄問題がテーマとなる。スタッフ・キャストは殆ど別だが、オリジナルの黒澤映画常連俳優として、千石規子が出演している。 CF監督として活動していた大林宣彦の初監督作品。大林宣彦はのちに尾道三部作『転校生』(1982年)、『時をかける少女』(1983年)、『さびしんぼう』(1985年)を制作して代表作とする。ちなみに原案者の大林千茱萸(ちぐみ)は大林監督の実娘で当時12歳の女子中学生だった。 羽臼屋敷を舞台に、夏休みを過ごす7人の少女。しかし実は屋敷丸ごと、人を喰う妖怪で、少女達は一人ずつ食べられていく、屋敷の主は一人食べられるごとに若返る……というホラー映画。但し少女達が食べられる際、流血等の代わりにシュールな表現を用いており、残虐性は比較的少ない。また、他の場面でも斬新なカメラワークが多く盛り込まれており、今までの日本映画になかったポップでおしゃれな作風は一部のファンからは高く指示されている。 主演の池上季実子がヌード、クンフー役の神保美喜が下着(ブルマー)姿、スウィート役の宮子昌代はメイド服姿、ガリ役の松原愛が水中ヌードを披露し、当時の彼女達のファンを驚かせた。さすがに当時アイドルとしてブレイク中だった大場久美子は一切脱がなかったが、泥まみれになったり、水浸しになったりとイメージを壊さない範囲内で相当ハードなシーンをこなしている。 撮影所の助監督としての実績がない大林が監督することに、当時の東宝の助監督たちは反対した。それに対し、「我々が映画を作っても、ヒットしない。ここは、外部の人にやらせて、どれだけのものができるかを知ろうではないか」と説得したのが、東宝出身の映画監督である岡本喜八であった。 スタジオジブリ制作で宮崎駿監督。2004年11月20日に日本公開された。宮崎駿が監督を務めるスタジオジブリの長編映画としては『魔女の宅急便』以来15年ぶりとなる他者原作作品である。 物語前半は比較的原作に準じているが、後半は原作には無かった戦争が付け加えられるなど全く違った展開になっている。原作者のジョーンズはこれを了承し、かつ本作を絶賛した[1]。 公開2日目で観客動員数110万人、興行収入14億8000万円と日本映画歴代最高のオープニングとなり、2005年5月1日までに観客1500万人を動員。興行収入196億円と、『千と千尋の神隠し』についでジブリ史上第2位の記録を樹立した。ここまで、宮崎監督作品は『魔女の宅急便』以降、常に前回の興行成績を上回ってきたが、初めて前回を下回ることになった。日本国内におけるDVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で270万本[2]。 その年の第61回ヴェネチア国際映画祭においてオゼッラ賞、翌年にはニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞。さらにアニメーションのアカデミー賞と言われる第33回アニー賞の長編映画部門作品賞にノミネート(33rd Annual Annie Award Nominees and Winners)されたことに続き、『千と千尋の神隠し』以来となる第78回アカデミー賞にもノミネートされる等海外においても高く評価された。